映画『坂道のアポロン』の魅力と名シーン、どんな話なのかご紹介しています。
知念侑李さん(Hey!Say!JUMP)、中川大志さん、小松菜奈さんが共演した音楽がテーマとなった高校生3人の青春ストーリーです。
どんな所が魅力なのか、撮影秘話や3人の演技など見所ポイントとともにまとめました。
ネタバレなしで紹介しているので映画を観る際の前情報として参考にしてくださいね。
それではどうぞ。
ロケ地&原作・脚本・監督について
2018年3月に公開された映画『坂道のアポロン』。
『坂道のアポロン』の舞台は1966年の長崎県佐世保市で、昭和の雰囲気と長崎のヨーロピアンな景色が魅力的に描かれています。
原作は、小玉ユキさんの同名漫画です。
脚本は、映画『ソラニン』や『朝が来る』などを手がけている髙橋泉さん。
そして監督は、『ソラニン』や『くちびるに歌を』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など青春映画の名手として名高い三木孝浩さんです。
三木監督ならではの映像美と青春のキラキラも楽しめる作品となっています。
『坂道のアポロン』はどんな話?

『坂道のアポロン』はどんな話なのか簡単なあらすじをご紹介します。
主演の知念侑李さんが演じるのは、父親を亡くし親戚の家に預けられた転校生・薫。
周囲に心を閉ざす少年です。
転校先の高校で、中川大志さん演じる不良の千太郎と、その幼馴染みの小松菜奈さん演じる律子に出会い物語が展開していきます。
3人の淡い恋模様も魅力の『坂道のアポロン』ですが、三木監督は「薫と千太郎のラブストーリー」と話していました。
そう語るように、見た目も性格も全く違う薫と千太郎が、音楽によって少しずつ友情を深めていく様子が魅力的に描かれています。
知念侑李さんと中川大志さんの身長差もいい感じでした。
ちなみに、2人の実際の年齢差は知念侑李さんが5歳上ですが、違和感は全くありません。
そんな2人の劇中での掛け合いもなんだかほっこりする映画です。
『坂道のアポロン』の名シーンが魅力的!!

「もう一度観たい良作」という声も多いほど魅力が沢山詰まっている『坂道のアポロン』。
最大の魅力は、知念侑李さんと中川大志さんの演奏シーンです。
劇中では、知念侑李さんがピアノ、中川大志さんがドラムを担当していますが、ジャズがテーマになっているところが新鮮です。
地下室や授業中でのセッション、バーや文化祭、教会など様々な場所でのジャズセッションはどれも魅力的。
そして『坂道のアポロン』の最大の名シーンとなったのが、クライマックスの文化祭でのセッションです。
「何度も観たい」という声がたくさんあがるほどの名シーン。
三木監督が最もこだわったというシーンでもあります。
このシーンは、何も語らず演奏だけで薫と千太郎の想いを観ている側に伝える「最も重要なシーン」だと監督は語っていました。
その通り、2人の熱い想いが音楽で伝わる感動の名シーンとなっています。
思わず立ち上がって拍手してしまうかも。
『坂道のアポロン』隠れた名シーンも魅力
さらに、薫と千太郎が机と鉛筆でセッションするシーンも『坂道のアポロン』の魅力的なシーン。
こちらは、原作にはない映画オリジナルの隠れた名シーンです。
2人だけにしかわからない感覚が伝わる素敵なシーンとなっています。
方言が愛らしい!

佐世保が舞台ということで、中川大志さんと小松菜奈さんは佐世保弁を披露しています。
2人の愛らしい佐世保弁が『坂道のアポロン』の魅力をさらに引き立てているように思いました。
ちなみに、佐世保弁を指導したのは『ONE PIECE』のジンベエ役で知られる宝亀克寿(ほうき かつひさ)さん。
劇中では、バーの店主として出演もしているので注目してみてくださいね。
『坂道のアポロン』の魅力は本当に弾いてる!

オープニングのジャズから心を掴まれる本作。
『坂道のアポロン』の魅力は、吹き替えなしで演奏しているという所にもあります。
知念侑李さんはピアノ、中川大志さんはドラムをそれぞれ10ヶ月練習したそうです。
知念侑李さんは楽譜が読めないため、先生の指の動きを必死に覚えたと明かしていました。
ダンスの振り付けのように覚えたといいますが、相当な努力をしたことは間違いありませんね。
そんな2人の躍動感ある演奏は必見です。
ちなみに、劇中で披露されるジャズは、『My Favorite Things』や『Moanin’(モーニン)』といった耳馴染みある曲ばかり。
ジャズがよくわからないという方も、2人のセッションが素晴らしいのでおすすめです。
『坂道のアポロン』3人の演技も魅力!

「漫画のキャラクターそのもの」という声が多い、映画『坂道のアポロン』。
キャストの演技とビジュアルも『坂道のアポロン』の魅力です。
中でも、中川大志さんのキャラクターがかっこいいと高評価でした。
「誰もが恐れる不良」という役どころで、普段の中川大志さんのイメージとは全く違います。
ですが、まるで千太郎が乗り移ったかのような演技力はさすがです。
知念侑李さんは、役者の経験はそれほど多くないながらも、漫画のキャラを忠実に表現している印象でした。
また、小松菜奈さんの律子役も高評価です。
まっすぐで古風なヒロインを可愛らしく演じています。
昭和っぽいツインテールもピュアな感じが出ていました。
劇中での水着姿は必見です。
そして、なんといっても薫と千太郎のセッションを見守る表情の演技は本当に素晴らしいです。
ぜひ注目してみてくださいね。
その他、真野恵里菜さん、ディーン・フジオカさん、
今をときめく松村北斗さんの役どころにも注目です。
『坂道のアポロン』ラストも魅力的!
ラストは、想像力をかき立てるような終わり方になっています。
三木監督曰く「映画を観た人の胸の中でストーリーが続いていく感じにしたかった」とのことです。
そんなラストにも注目してぜひ最後まで視聴してみてくださいね。
まとめ
映画『坂道のアポロン』の魅力をまとめました。
- 知念侑李と中川大志のジャズセッションがとにかく素晴らしい!
- タイプの違う2人の友情が素敵に描かれている
- 淡い恋愛模様と昭和の青春も◎
- 昭和レトロなセットと佐世保の街並みも魅力的
こちらもぜひ。
三木孝浩監督の『ソラニン』と『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は下記でご紹介。
コメント